場違いなネコ型ロボット
妄想力で人類は進化してきた。
ダビンチやエジソンの発想、発明は元をただせば妄想から生み出した。
あんな事いいな。出来たらいいな。と、遙か大昔からドラえもんの歌はあったのだ。
できる出来ないは別として、妄想力は大事である。
思えば自我が芽生えた頃だろうか、妄想をよくしてきた。
学生の頃。
部屋で1人いた時だった。
朝なのか昼なのか夜なのか。
それすらも覚えていない。
そんな何にもないただの日常で。
確かなことは、何もせずボッーとしていたのは確か。
ホントに何気なくだが、人に見られている気配がした。
部屋は1人しかいない。
部屋のドアは完全に閉め切っている。
当然窓からも誰も見ていない。
何だろう。この人に見られている気配は。
あまりの不気味さに、色々と考察を重ねた。
当時、アステカの遺跡などで発掘された、発掘されたものの時代の技術では到底出来ない装飾品など、いわゆるオーパーツ(場違いな加工品)が流行っていたのもあった。
何かしら、未来からの技術の継承などが、なければならないと作ることができない物。
そこから一つの結論に達した。
視線の先は多分未来の自分だろう。
多分未来の自分が、ボッーとしている自分に喝をいれにきたのだろう。
なので独り言で、大丈夫だよって呟いてみた。
その後視線は感じなくなった。
っと、これでめでたしめでたしと終わらないのが現実で。
過去の自分よ。
そんなに未来は楽観的ではないぞ。
何が大丈夫だよだ。
未来は思った以上にしんどいぞ。
と未来のドラえもんは呟いている。