そして誰もいなくなった
日本人はどこに行った?
この国の先を憂う憂国の士ではないが、どこに行ったんだろう。
繁華街や観光地に出かけると確かに人はいる。
但し、言葉が中国語・韓国語など日本にいて、日本人を見かけることが少ない。
コンビニや全国チェーンでは外国人労働者が当たり前になってきた。
20年前ほど、大阪のとある外国人が多く集まる地区に住んでた時に近くのコンビニでは既に外国人の店員さんも見かけたが、今では山奥のコンビニでも見かける。
少なくとも20~30年前はでは地方の繁華街でも人はごった返していた。
人口が減っているからも理由だろうが、多少減っても30年前も今も約1億2000万人とおおよその数字は変わっていない。
いったいどこに消えたのだろうか。
私自身の実感であるが、1億総引きこもりである。
昔はわざわざ電車を乗り継いで都会に出て、買い物に出かけたが、今はAmazonでも楽天でも何でもある。
生活必需品を買うための町のスーパーには確かに人はいる。
だが、昔は19:00閉店が普通だったが22:00まで営業しているスーパが多い。
昔より人が少なく感じるのは分散されているからなのか。
統計的には高齢者の比率が昔より高くなっている。
介護サービスの充実によりデイサービスなども増えていっている。
だが、施設に閉じこもっているのか、あまりサービスを利用していないものからは見えにくい。
都会では電車から車窓を覗いていると、駅から駅までずっと家が途切れなくつづいている。毎日眺めていると、新しい建売分譲住宅に住宅地があり、一般の住宅と建売の分譲地の境界線はわかるものの、狭い路地が多い昔からの住宅地に溶け込んでいるような感じすらある。せっかく新しく住宅を買ったのに、この環境はどうなのかと思わずおせっかいを考えてしまう。
またよく車で通る最寄りの駅から歩いて1時間以上・バスも1時間1本しかないようなところにも100軒ほど入居できる分譲マンションがあった。こんな不便な場所でとまたおせっかいを考えてしまう。
そのすべてに人が住んでいると思うと人はいると思うのだが、引きこもっているのかはたまた。