体力・お金・時間

体力・お金・時間という3つの軸がある。

若者は体力・時間はあるがお金がない。

働き盛りの中年は体力・お金はあるが時間がない。

定年過ぎた年配はお金・時間はあるが体力がない。

という表したものである。

ごもっともな話であるが気になることが一つ。

まず、体力は若い時はあり余り、年配になって下がるのは老化で理解できる。(折れ線グラフでは右肩下がり)

お金も若い時からなくて、働いて貯蓄して、年配になってあるのは理解できる。(折れ線グラフでは右肩上がり)

時間はどうだろか。若年・年配はあるが、中年にはないと、この項目のみ急降下・急上昇した折れ線グラフになっている。

重要なのはお金があって体力もあって時間もあるという3つの交わる点だが、残念ながらそのように交わる点はなさそうだ。

人生百年時代と言われている。昔と比べて60才も充分体力もあり、年金支給年齢も上がってくるだろう。

この先、働き盛りの中年世代をふやして、いびつな少子高齢化人口ピラミッドを補おうという魂胆だが、我々はこの先も時間のない働き詰めの生活を続けなければならないのか。

それぞれの世代がない物を、別の世代が補うという事を考えてみると。

若者のお金がないのは投資という事になる。

中年の時間がないのも若者はアルバイト・年配は延長雇用になる。

年配の体力は介護になる。

いかがだろうか。3つ全て日本社会の問題点が浮かび上がっていないのではないか。

出る杭うたれる文化がはびこっている日本において、若者に投資というのはよほどのことがない限り難しい。

若者のアルバイト・延長雇用についても、保険の関係・雇用のミスマッチ・人材難など問題に多岐にわたる。

介護についても言わずもがな、人材難など問題があふれている。

失われた30年間ずっと課題にしてきた問題であるが、何ひとつ良くなったと実感ができていない。

ズルズルと引きずった中で、お金だけが中年世代・年配世代も弱くなりつつある。

結局嘆くだけでは解決できないので、我々中年世代はお金がある場合は若者に投資を、ない人は介護にいそしむしかない。